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平和つなぐ 慰霊の日(下)
「殉国死」に抗す 沖縄・追悼式開催地問題

社会 | 神奈川新聞 | 2020年8月2日(日) 16:00

 「慰霊の日」の沖縄全戦没者追悼式の会場を巡る問題が浮上後、沖縄国際大学名誉教授の石原昌家さん(79)=平和学=はある記者に問われた。

 いわく、「『摩文仁の丘』に林立する軍人賛美の慰霊碑と、『平和の礎(いしじ)』の軍人の刻銘は双方が連動している、と地元の沖縄戦研究者から説明されたが、本当ですか」。石原さんは今なお、残念な様子で振り返る。

 「平和の礎は軍民の区別なく、指揮官であろうとも軍人としてではなく等しく一人の『個人』として刻銘し、平和を願っています。一方、摩文仁の丘の慰霊碑は戦争を美化し、個人ではなく軍隊というひとくくりの集合体のようにさえ捉えています。その研究者の説明は平和の礎の根本精神を全く理解していません」

 軍人として扱い、祭神として祀(まつ)る。石原さんは靖国思想にも通じる思考をかぎ取った。追悼式の開催地問題は、平和の礎の変質化が水面下で起きようとしていると知る機会になった。

■■■

 変質化はしかし、今になって突然始まったわけではない。問題の根は深く、戦前から続く皇国史観に連なるという。

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