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新型コロナ
コロナ禍時代の道しるべ 尊徳の叫びを歌に、小田原の歌手

社会 | 神奈川新聞 | 2020年7月29日(水) 12:10

 新型コロナウイルスの影響で先が見通せない現代こそ小田原が生んだ偉人・二宮尊徳の教え「報徳思想」が必要と、地元の女性歌手が「尊徳の叫び─新コロナ社会に学ぶ人生の道しるべ」を作詞・作曲した。女性は「互いに生かし合って一つの目標に全力を尽くす報徳思想で心の元気を得てほしい」と話している。


新曲について語る市川さん

 小田原市栢山で歌唱指導などを行っている市川美都江さん(79)は、30年ほど前に歌唱の道に入り、ボイストレーナーの資格を取得。20年ほど前から作詞・作曲を始めた。ほぼ同時期に尊徳の出生地に住んだ縁で報徳思想を学び始め、尊徳を題材にした歌を多く手掛けてきた。

 今春、新型コロナの感染拡大で社会的に閉塞(へいそく)感が強まる中で、「多くの人の心がうつろになっている」と感じた市川さんは新たな心の指針を探した。行き着いたのは「助け合い」と「感謝」という報徳思想につながる言葉だった。

 「人生の学びの集大成にしたい」と即座に歌にすることを決意。4月初めから制作に取り掛かったが、尊徳の教えを歌詞に分かりやすく盛り込むのに苦戦した。何度も書き直した揚げ句、6月末に完成した。

 歌は4番からなる。コロナ対策を紹介しつつ、生命の尊さをかみしめ、知恵と努力で成長し、感謝で太陽の光を浴びることを呼び掛ける。市川さんは「日常、口ずさんで良い人生となるための“道しるべ”を歌に託した」と仕上がりに満足している。

 7月中にCD化して1枚1500円程度で販売する予定。歌唱教室では感染症に負けない肺、喉などをつくるための健康法も教えているという。問い合わせは、市川さん電話080(5057)1568。

 
 

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