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#あちこちのすずさん
空襲の焼け跡、土蔵で蒸し焼きになっていたのは…

社会 | 神奈川新聞 | 2020年7月29日(水) 00:43

(女性、82歳)

 祖父、祖母、妹と八王子に疎開していて、空襲に遭いました。

 赤く光る東京方面を見ていたのもつかの間、「ザー」という音とともに落ちてきた焼夷弾に見舞われ、庭先の防空壕に妹と入りました。熱さと煙が押し寄せ、どうなるのかと思っていた時、祖父が金だらいをたたき、「出るんだ!」と叫びました。

 朝、明るくなると、家は跡形もありません。炊くはずだったお米が、お釜で黒こげになっていました。他に食べるものはありません。

 近所の農家の土蔵に保管されたジャガイモが、蒸し焼き状態になっているのが見つかって、分けてもらえました。焦げ臭かったけれど、食べました。

 焼け跡でご飯を炊いている人がいて、見ているとおにぎりを一つくれました。すぐ食べていいのか、祖母の所へ持って行くべきか。迷いましたが祖母に手渡しました。祖母はそのおにぎりを鍋に入れ、水を加えて煮て、胃が悪かった祖父に食べさせてしまいました。

 今も、おにぎりを見ると思い出します。ジャガイモは大好きです。


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