
子どもたちに戦争を「自分事」として考えてもらおうと川崎市平和館(同市中原区)は8月、夏休みの小学生を対象に「平和館見学ツアー」と「へいわアニメ上映会」を開催する。昨夏から始まった企画で参加者を募集している。
見学ツアーは川崎大空襲に関する展示などを同館職員が解説して回る。自分たちのまちにあった戦禍を知り、差別や貧困といった戦争につながる「平和ではない状態」に目を向けることから平和への道筋を学ぶ。
上映するアニメはいずれも作家の故野坂昭如さん原作の戦争童話で「キクちゃんとオオカミ」と「ウミガメと少年」、「ふたつの胡桃(くるみ)」、「ぼくの防空壕(ごう)」の4作品。満州からの引き揚げや沖縄戦、東京大空襲などをテーマに同世代の子どもたちの戦時下の暮らしに思いをはせる。
見学ツアーは16日と23日に午後1時15分から。アニメ上映会は15日と22日の午後1時からで、15日は「キクちゃんとオオカミ」と「ウミガメと少年」を、22日は「ふたつの胡桃」「ぼくの防空壕」を上映する。対象は市内在住・在学の小学4~6年生(保護者の同伴可)。申し込みは8月13日までで各回とも定員は先着15人。問い合わせは、同館電話044(433)0171。