神奈川労働弁護団(会長・鵜飼良昭弁護士)は8日、労働者に過酷な労働を強いる「ブラック企業」による被害救済の無料電話相談会を実施する。
社会問題となっている「ブラック企業」被害に対する全国一斉相談の一環。当日は同弁護団の弁護士16人が電話を受け付け、訴訟や労災申請などの手助けにつなげるほか、事例の収集や対策の研究に役立てる。
これまでも労働問題に対する無料の電話相談を実施してきたが、「ブラック企業」被害に特化したのは初めて。同弁護団によると、残業代の未払いのほか、退職希望者には損害賠償を請求するよう脅し、退社させないようにするなどの被害があるという。
担当者は「『ブラック企業』という言葉は認識されてきたが、組織の中にいると被害に気づきにくい。若くて体力があり、安い賃金で働く労働者として使い捨てられる前に、声を上げてほしい」と呼び掛けている。
午後1時から同8時まで。相談料無料で通話料金は相談者が負担。番号は電話045(651)6441。
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