
川崎市多摩区在住のジャズピアニスト、太田昌宏さんらによる「東日本大震災復興支援チャリティーコンサート」が23日、同市麻生区黒川の市黒川青少年野外活動センターで開かれた。地元の住民ら約150人が参加した。
太田さんは岩手県大槌町出身の義妹を持つ。幸い親族は全員無事だったが、「被災地のために何かできないか」と考えた太田さんが地元の同センターで、震災直後の2011年5月からコンサートを開くようになった。今回で7回目。
今年夏の県吹奏楽コンクールで銀賞に輝いた同市立はるひ野中学校(麻生区)吹奏楽部が、「星に願いを」など6曲を演奏。同センターの職員や市民ら約20人でつくる「黒川フォレスト合唱団」も歌声を響かせた。続いて、太田さん率いる「太田昌宏ジャズファクトリー」も、ジャズのスタンダードナンバーや弾き語りを披露し、参加者が聞き入った。
最後は、太田さん作曲のオリジナル復興支援ソング「希望の大地」を、全員で合唱。被災地の一日も早い復興とともに、同センターのある黒川の豊かな自然を残していこうという思いを、フィナーレの歌声に込めた。コンサートを終えた太田さんは「今後も子どもたちと一緒に音楽を通して被災地を支援し続けたい」と話した。
この日は過去最高の5万1823円の募金が集まった。義援金として全額大槌町に送られる。
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