職務中に亡くなった警察官と職員を追悼する「県殉職警察職員慰霊祭」が10日、横浜市栄区の県警察学校で開かれ、遺族や警察関係者ら約410人が参列した。捜査活動や河川での救助、関東大震災や空襲時の避難誘導などで1877(明治10)年から2015年までに殉職した198人の冥福を祈った。
参列者全員で約1分間の黙とうをささげ、島根悟本部長が「尊い命と引き換えに身をもって示された勇気ある行動、崇高な精神を永遠に忘れることはない。一人一人が能力、実力を高めて組織の総合力を発揮し、目に見える形で成果を上げる」と式辞を述べた。
慰霊祭は、旅館に立てこもった男を取り押さえようとして殉職した祝井盛武三等巡査の功績をとどめようと「顕彰碑」を建立し、招魂祭としてその霊を弔ったのが始まり。今年で140回目となる。