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新型コロナ
白濁、傷、曇り… エレベーターのボタン〝ぼろぼろ〟に?

社会 | 神奈川新聞 | 2020年7月8日(水) 21:16

表面が白濁し、無数の傷が付いたエレベーターの押しボタン=横浜市
表面が白濁し、無数の傷が付いたエレベーターの押しボタン=横浜市

 新型コロナウイルスに感染する不安から、エレベーターの操作盤に手で触れることをためらう人が増えている。押しボタンに消毒液を直接吹き付けたり、鍵やボールペンなど鋭利なもので押したりする事例が絶えない。エレベーターの管理会社は故障の原因になるとして、誤った方法で扱わないよう注意を呼び掛けている。

特集 新型コロナ、神奈川の感染状況

 「『消毒おばさん』が突然、押しボタンにスプレーをたくさん吹き付けたので驚いた。消毒液の臭いがすごかった」

 横浜市内の自宅マンションで、エレベーター内の“事件”を目撃した小学3年の男児(9)が証言する。このエレベーターのボタンは白濁し、表面には無数の擦り傷が付いていた。

 母親(41)らによると、男児が目撃した高齢女性のほか、複数の住民が異なる種類の消毒液をボタンに吹き付けている可能性があるという。ドアの鍵でボタンを押す住民の姿もあった。


消毒液が噴霧された跡が残るエレベーターの操作盤=横浜市中区
消毒液が噴霧された跡が残るエレベーターの操作盤=横浜市中区

 ビル設備管理会社の三菱電機ビルテクノサービス(東京都)によると、エタノールや塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)などの消毒液が樹脂製のボタンに付着すると、ひび割れのほか表面の曇りや白濁が生じ、壊れる可能性があると指摘。ボタンに直接スプレーすることで「内部の電子部品に水分が付着してショートするなど、機器が故障する恐れがある」とし、鍵やペン先などで押すことも破損の原因になると強調する。

 ウイルスへの警戒が高まる今、感染予防の観点から指で触れずにエレベーターのボタンを押せるよう、つまようじや綿棒を用意するなどさまざまな工夫が国内外で広がっている。また、エレベーター内は過密状態になりやすいとの指摘もあり、集客施設などでは本来の定員よりも少ない人数でブザーが鳴るよう調整したり、エレベーター内の換気扇を常に作動させたりする動きも進んでいる。

 メーカーや管理会社は、ボタンや手すり、壁などを触ったら手洗いと消毒の徹底で感染リスクを軽減できると強調。エレベーター内の清掃に消毒液を使う際は、ペーパータオルや柔らかい布で適度に薄めた消毒液をよく絞って拭き上げるよう呼び掛けている。仕上げの水拭きで消毒液を取り除くことも大切としている。


白濁し、傷ついたエレベーターの押しボタン=横浜市
白濁し、傷ついたエレベーターの押しボタン=横浜市

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