
新型コロナウイルスの影響による臨時休校中、児童を終日預かる放課後児童クラブは大きな負担を強いられた。しかし、南足柄市内の児童クラブでは、学校側が午前中の運営を担い、負担軽減に協力。コロナ禍が保育と教育の壁を破る契機となった。関係者は「地域で子どもを育てる仕組みを」とさらなる連携強化を考えている。
同市の児童クラブは、もともと利用児童の保護者が運営していたが、2019年度から市が設置者となり、小田原福祉会(小田原市穴部、時田佳代子理事長)に運営委託している。同会は主に高齢者福祉のサービスを提供してきたため、児童クラブの運営は、保護者らの協力を得てスタートした。現在は南足柄市の各市立小学校(北足柄小を除く)ごとに設けられた5児童クラブで、1~4年生の児童約340人を預かっている。
ようやく運営が軌道に乗ってきたところに新型コロナが直撃した。