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第31回神奈川地域社会事業賞 「かわさき助産師ネットワークSUN2」(川崎市)
心豊かな街へ(上)母親に寄り添い支援

社会 | 神奈川新聞 | 2018年11月30日(金) 12:44

育児イベントの会場で相談コーナーを設けたかわさき助産師ネットワークSU2 のメンバーら
育児イベントの会場で相談コーナーを設けたかわさき助産師ネットワークSU2 のメンバーら

 赤ちゃんを抱っこする若い母親に、おんぶひもの使い方を丁寧に教える女性たち。高層マンションが林立する武蔵小杉駅(川崎市中原区)近くで催された子育てイベントで、かわさき助産師ネットワークSUN2(サンサン)は母乳や育児の相談会に取り組んだ。

 「母乳相談といっても、おっぱいのことだけでなく内容はまちまち。おんぶひもや抱っこひもは、災害時に赤ちゃんと安全に避難できるので見直されているが、使い方を知らない親も多い」。サンサンの野村香緒理代表(45)は催しの趣旨をそう説明した。

 サンサンは、市内の助産師同士が勤務場所の違いを超えて学び、情報交換していこうと発足。出生率が高い武蔵小杉ではワーキングマザーの妊娠・出産・子育て講座に協力するなど、「子育てしやすい川崎」を理念に活動を続けている。

 その名を高めたのが、3年に1度改訂している「おっぱいマップ」だ。病院の母乳外来や助産院の相談室など、母乳に関する悩み事を相談できる市内37カ所の情報を網羅しており、今では川崎で子育てをする母親の必需品になっている。

 病気やけがと異なり、多くの母親は母乳の悩みで気軽に病院にかかることをためらう傾向にあるという。「おっぱいの出が悪い」「子どもの体重が増えない」「離乳後、おっぱいが痛む」-。誰もが経験する切実な悩みでありながら、核家族化している現代では相談先も限られ、対処を誤った結果、乳腺炎を発症するケースすらある。

 そうした母親の孤立を未然に防ごうと考案されたのが同マップで、サンサンでは市内の医療機関や子育て支援センターなど300カ所余りに配布。産院側も積極的にコピーして退院する母親に渡しており、中には「産後うつ」の防止につながる事例もあった。

 「川崎で生んで良かった、子育てして良かったと言われるようにしたい」と野村代表。今後も母親に寄り添った支援を展開していくと力を込めた。

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