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オリジナル曲制作 若者に意義や知識を
骨髄バンク推進協が横浜で発足 音楽でドナー呼び掛ける

社会 | 神奈川新聞 | 2018年11月24日(土) 14:12

協議会の発足に当たり開催したチャリティーコンサート=横浜市中区
協議会の発足に当たり開催したチャリティーコンサート=横浜市中区

 横浜を拠点に骨髄バンクへの提供者(ドナー)登録の普及啓発や患者・家族の支援に取り組むボランティア団体「横浜骨髄バンク推進協議会」(横浜市中区本町)が今秋、発足した。白血病などで骨髄移植が必要な患者へのドナーが不足する中、会員制交流サイト(SNS)などを通じ、主に若年層向けにドナー登録の意義や正確な知識の周知を図る。まずは登録の仕組みを知ってもらおうと、オリジナルの楽曲を作り、横浜から全国へ発信する計画だ。

 協議会を立ち上げたのは、同区の会社役員前田彰二さん(55)。以前、ライオンズクラブの会員として、ボランティアで骨髄バンクの支援活動に取り組み、自身もドナー登録する中、将来へ向け骨髄移植の環境を安定させるためには、若者の登録者を増やすことが不可欠だと考えるようになった。

 協議会の発足に当たり、コンサートやイベントなど若者が参加しやすい場の設定を通じドナー登録を呼び掛けようと、今月3日に同区内のライブハウスで、横浜市出身でダウンタウン・ブギ・ウギ・バンドのリードギタリストとしてデビューした和田静男さんや横浜のご当地アイドルらが迎えたチャリティーコンサートを開催。冒頭、登録拡大へ向けた活動について説明し、協議会の取り組みへの理解を呼び掛けた。

 音楽プロモーターでもある前田さんが思い描く普及啓発のスタイルは、若者が親しみやすい音楽やダンスをベースにした活動。その一環として、現在、ウェブ上で全国に発信する楽曲の制作を進めている。ドナー登録を通じ、困難な病気を抱える患者を一人でも多く救おう-。楽曲にはそんなメッセージを込める。

 日本骨髄バンク(東京都)によると、現在、ドナー登録は48万人を超えた。しかし、白血球の型の適合といった条件が合い、実際に移植を受けることができるのは希望者の6割程度にとどまっているという。

 問い合わせは、横浜骨髄バンク推進協議会電話045(227)6789。


横浜骨髄バンク推進協議会を立ち上げた前田彰二さん=同区
横浜骨髄バンク推進協議会を立ち上げた前田彰二さん=同区
 
 

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