福祉の先進事例を表彰する「かながわ福祉サービス大賞」(かながわ福祉サービス振興会主催)の先進事例発表会が30日、横浜市中区の関内ホールで開かれ、約100人が参加した。入選5事例の発表が行われ、小規模多機能ホーム「ぐるんとびー駒寄」(藤沢市、菅原健介代表取締役)の取り組み「地域を一つの大きな家族に」が大賞に選ばれた。
第6回となる本年度の大賞には、高齢福祉、障害福祉の事業所から28事例が寄せられた。ぐるんとびー駒寄は、都市再生機構(UR)の団地内に小規模多機能型居宅介護を開設。団地内にコミュニティースペースや社員寮も設け、スタッフの半数以上が自治会役員に。介護に加え、子育て、障害者、待機児童、不登校などの受け皿になり、多世代交流の地域拠点になっていることが評価された。
また、優秀賞には、カルチャースクール亀吉(藤沢市)、特別養護老人ホーム和心(なごみ)(海老名市)、若年性認知症カフェ「そらとうみとたいようと」の会プロジェクト(厚木市)、アイムホーム稲田堤(川崎市多摩区)の4団体が選ばれた。