初級幹部育成のため、約5カ月かけて世界10カ国を巡った海上自衛隊の遠洋練習航海部隊が30日、横須賀基地(横須賀市)に帰港した。家族や隊員ら約1千人が出迎えた。
部隊は、初級幹部約190人を含む計約580人。練習艦「かしま」と護衛艦「まきなみ」の2隻に分かれ、5月21日に基地を出港。航海技術を鍛えるとともに、訪問先のインドネシア、スペイン、米国などで交流を深めた。
基地で行われた式典で、鈴木貴子防衛大臣政務官は部隊に対し、「訪問先の人々との交流を通じ、日本と訪問国とのさらなる友好親善を果たしたと確信している」と述べた。
初級幹部らはそれぞれ、同日から各部隊に配属される。村川豊海上幕僚長は「いかなる配置であろうと、海上自衛隊の全ての活動の基本が海の上であることを肝に銘じてほしい」と訓示した。