
37回目を迎える県高校総合文化祭の総合開会式が27日、鎌倉市大船の鎌倉芸術館で開かれた。県教育委員会とともに主催する県高等学校文化連盟(高文連、遠藤誠会長)の創立30周年を記念し、約1200人が入場。高校生が趣向を凝らして節目の幕開けを盛り上げた。
オープニングは、文化祭で日ごろの文化・芸術活動の成果を発表する26部門の代表生徒が入場、舞台に勢ぞろいした。
式典で、高文連生徒委員会委員長の横浜創学館高校3年安達綾音さんが「学校という枠を超えた交流を通して、文化の歴史を紡いでいこう」と呼び掛けた。実行委員長の遠藤会長は、30周年の足跡を踏まえ「多くの高校生が文化・芸術活動に打ち込み、自分の可能性を広げ人生を豊かにしてきた」とあいさつした。
発表は規模を拡大し、計約430人が出演。生徒委員会が30年の歩みを盛り込んだ構成劇仕立てで進行した。合同合唱団・オーケストラは約200人の大編成で「『メサイア』よりハレルヤ」を演奏し、未来への希望を込めた。
本年度総合文化祭は「文化の歴史を波に乗せ 潮風紡ぐ新たな記憶」をテーマに、来年1月まで3万人を超える高校生が参加し交流を深める。