
相模川上流の「城山ダム」(相模原市緑区)の緊急放流を想定した情報伝達訓練が12日、県庁などで実施された。初の緊急放流に踏み切った昨秋の台風19号で電話連絡が錯綜(さくそう)した反省を踏まえ、県が今月導入したチャットサービスの仕組みを活用。雨の状況に応じて変わる放流の見通しを下流の市町と共有し、住民の迅速な避難に生かす方法を確かめた。
情報を伝えたのは、相模原、厚木、平塚など相模川の氾濫で浸水の恐れがある11市町。県は、これらの市町に緊急放流に関する情報をパソコンから一斉に伝える「LINE WORKS(ラインワークス)」を運用しており、その検証を主眼とした。
台風19号と同様の豪雨でダムが満水になる恐れが高まったと想定。