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全11地点で騒音が減少 空母艦載機移駐で厚木基地周辺

社会 | 神奈川新聞 | 2018年10月26日(金) 02:00

在日米軍厚木基地
在日米軍厚木基地

 米海軍厚木基地(大和、綾瀬市)周辺の航空機騒音を巡り、県は25日、米空母艦載機移駐完了後の騒音測定回数が、周辺6市の全11計測地点で激減したと明らかにした。ただジェット機の恒常的訓練施設は依然として未定で、「重大な騒音被害が発生する懸念は完全には払拭(ふっしょく)されていない」と指摘。米側や日本政府にさらなる対応を要請した。

 同基地周辺9市と県などでつくる「厚木基地騒音対策協議会」の会合が東京都内で開かれ、県が移駐前後の騒音状況を比較した中間報告として公表した。

 県の騒音計は両市のほか相模原、座間、海老名、藤沢市に設置されている。3月末に岩国基地(山口県)への艦載機移駐が完了して以降、すべての計測地点で騒音測定回数が減少。中でも基地に最も近い北側1キロ地点では、空母入港中の4、5月に250~500回で推移していた100デシベル以上の騒音がそれぞれ23、39回に減った。

 県は「ジェット機など空母艦載機の飛来頻度減少が要因」と分析する一方、移駐後も飛来は確認されていると指摘。硫黄島(東京都)に代わる恒常的訓練施設も決まっておらず、今後も空母艦載機離着陸訓練の際に厚木基地が「予備基地」に指定される点を懸念した。

 25日の協議会で、黒岩祐治知事は「長年にわたり騒音被害で苦しんできた住民が、心から安心できることが何より重要」と強調。在日米大使館や日本政府に対し、▽離着陸訓練の硫黄島での全面実施▽恒常的訓練施設の確保▽厚木基地の運用や騒音状況などに関する情報提供-を要請した。

 
 

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