災害時に役立つ知識や情報を盛り込んだ「防災タウンページ」。最新の避難所マップも載っており、手元にあると便利な一冊だ。区別に編集されている横浜、川崎市では10月から、2018年版が全戸・全事業所に配布されている。
NTTタウンページ(東京)が作製、配布する防災タウンページは、県内では横浜、川崎版が2015年11月に創刊。その後、毎年内容を更新するとともに、県などの協力で他地域でも発行し、県内全域をカバーしている。
表紙を赤基調にして目立たせた18年版では、災害用伝言ダイヤルや伝言板の使用方法、避難時の注意点や携行品、備蓄のチェックリストを掲載。スマートフォンなどが使えない状況も念頭に公衆電話の使い方を説明、その位置を避難所マップに示した。
NTTタウンページ神奈川支店の浅野豊明支店長は「少しでも役立つ情報をと内容を工夫している。1人でも多くの人に手に取ってもらいたい」と話す。東日本大震災や熊本地震の被災者の声も取り上げている。
相模原市は来年2月、そのほかの地域は5月に新たな防災タウンページを発行予定。