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外国につながる子、どう寄り添う 日本語学習支援を論議 横浜

社会 | 神奈川新聞 | 2018年10月15日(月) 02:00

パネルディスカッションなどが行われた「日本語学習者・支援者のための集い」=県立地球市民かながわプラザ
パネルディスカッションなどが行われた「日本語学習者・支援者のための集い」=県立地球市民かながわプラザ

 地域で外国につながる子どもたちの支援に携わる人を対象にした「日本語学習者・支援者のための集い」が14日、県立地球市民かながわプラザ(横浜市栄区)で開かれた。子どもの学びと成長に寄り添い、共に支え合うことをテーマに、支援者らがパネルディスカッションなどを行い、今後の取り組みについて探った。

 同プラザの主催。パネルディスカッションには県内外で活動する3人が登壇し、それぞれの活動を報告しながら子どもたちの支援の方向性について考えた。

 鶴見国際交流ラウンジ(横浜市鶴見区)館長の松井孝浩さんは、鶴見区の外国につながる子どもの現状と課題を解説。言語など外国人固有の事柄よりも経済環境など「社会格差の問題の方が大きい」と指摘した上で、「そういった環境を把握する近道はない。地道に信頼関係を築く中で明らかになる」と語った。

 日本語学校とフリースクール、学童、塾の機能があり、外国人と日本人の子どもが利用するYSCグローバル・スクール(東京都福生市)で多文化コーディネーターを担当するピッチフォード理絵さんは、対象となる子どもを同スクールに誘導し進学などにつなげる支援について説明し、「先生以外の支える人が大切になる」と強調した。

 基調講演を行うとともにパネルディスカッションのコメンテーターを務めた早稲田大学大学院教授の川上郁雄さんは、「日本語をどう教えるかや、日本社会になじむことを目指す指導だけでいいのか。生きていくために必要な力は何か、問わなければならないのではないか」と締めくくった。

 
 

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