他にはない神奈川のニュースを!神奈川新聞 カナロコ

  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 復旧進む箱根登山鉄道 土砂撤去の橋公開 試運転区間延長

復旧進む箱根登山鉄道 土砂撤去の橋公開 試運転区間延長

社会 | 神奈川新聞 | 2020年6月2日(火) 20:46

被災した「大沢橋りょう」の復旧作業がほぼ完了し、試運転を行う箱根登山鉄道の車両=2日、箱根町
被災した「大沢橋りょう」の復旧作業がほぼ完了し、試運転を行う箱根登山鉄道の車両=2日、箱根町

 昨年10月の台風19号による土砂崩れなどの影響で一部区間で運休が続く箱根登山鉄道で、7月下旬の運転再開に向けた復旧作業が進んでいる。同社は2日、土砂で線路の一部が埋まる被害があった大平台駅─宮ノ下駅間の「大沢橋りょう」を報道陣に公開した。

 大沢橋りょうは、近くを流れる「大沢」に架かる長さ12・8メートルの橋。台風19号の記録的大雨で大沢は長さ500メートル以上にわたり崩れ、同橋りょうや付近のトンネルで線路が、土砂や石に埋まった。土砂を撤去したところ、予想より橋りょうや線路への被害が少なかったため、復旧作業を順調に進めることができたという。


被災現場近くで試運転を行う箱根登山鉄道の車両=2日、箱根町
被災現場近くで試運転を行う箱根登山鉄道の車両=2日、箱根町

 同日までに作業がほぼ完了したことから、これまで箱根湯本駅─大平台駅間としていた試運転区間を、同日から宮ノ下駅近くまで延長。社員や作業員らに見守られ、赤い車体がゆっくりと斜面を上っていった。

 現在、崖崩れで線路や橋桁が流出した「蛇骨陸橋」と、雨水による線路下の地面の浸食が激しい「小涌谷踏切」などで復旧作業が続く。7月下旬としている再開時期の詳細については、全体の作業完了のめどが立ち次第、公表したいとしている。

 同社は「新型コロナウイルス感染症の影響で社会的に困難な状況だが、落ち着いてきたら万全の態勢で皆様をお迎えしたい」としている。

 
 

箱根登山鉄道に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング