1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 消防団員は親子鷹 秦野の高3・石原さん、父の背を追い入団

消防団員は親子鷹 秦野の高3・石原さん、父の背を追い入団

社会 | 神奈川新聞 | 2018年9月29日(土) 14:00

消防団に入団しホースを構える現役高校生の石原夕也さん=秦野市曽屋の市消防本部
消防団に入団しホースを構える現役高校生の石原夕也さん=秦野市曽屋の市消防本部

消防団に入団しホースを構える現役高校生の石原夕也さん=秦野市曽屋の市消防本部
消防団に入団しホースを構える現役高校生の石原夕也さん=秦野市曽屋の市消防本部

 秦野市の消防団に今月、現役の男子高校生が入団した。団員の父の背中を見て育った県立二宮高校3年、石原夕也さん(18)=同市渋沢=は、人命を救う消防士にあこがれ、技術を学ぶために入団を志した。高齢化で担い手が不足する中、高校生の入団は珍しく、市消防本部によると県内の相模川以西では初めてという。石原さんは「第一線で、秦野市民の人命と財産を全力で守りたい」と意気込んでいる。

 同本部消防総務課によると、消防団は18歳から入団可能で、石原さんは歴代最年少だ。県内市町村では今年8月現在、県内の高校生の消防団員は横浜市に2人、川崎市に1人いるという。

 秦野市消防団員の平均年齢は4月1日現在、42・1歳。近年高止まりが続き、40代の自営業者や会社員が多い。石原さんが入団した、渋沢、栃窪地区を管轄する第6分団第5部の平均年齢も39・3歳。若手不足を不安に思った会社員の父幹裕さん(49)が「消防団で地域貢献ができる」と、長男を誘った。入団が若い世代を刺激し、団員増加につながればと考えた。

 石原さんも東日本大震災や広島土砂災害で多くの人が津波や土砂に流されて亡くなったことをニュースで知り、心を痛めていた。「自分が少しでも助けられたら」。そう考えて消防士を志願し、「ホースやポンプの扱いなど、消防士に必要なことを身につけたい」と入団を決めた。

 思いを強くした転機は昨年10月。自宅2階で幹裕さんが転倒し、足首を複雑骨折した時だ。119番通報した石原さんの前で、駆け付けた消防士は迅速に行動し、父の大きな体を担架で運んだ。「様子を見て、とてもかっこいいと思った」と振り返る。

 幹裕さんは石原さんに「地震、台風など全国で想定外の災害が起きている。率先して動く人になってほしい」とエールを送る。救助方法や災害時の対応を知る人が地域の防災の要になるとし、「いろんな知識を覚え、周りの不安を和らげてほしい」とも期待する。

 石原さんは今月、市消防職員の採用試験を受験し、結果を待っている。今後は消防団員として消火器、ホース、ポンプの扱いを学び、消防車で地区内を回って防火を呼び掛ける。活動に備え、週3回程度の筋力トレーニングやジョギングに励む。理想の消防士について「消火活動はもちろん、市民の声に耳を傾けたい。現場では上司の指示に従い、チームプレーをしたい」と意気込みを語った。

消防団に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング