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芦ノ湖の治水対策で県 事前放流、24時間早く

社会 | 神奈川新聞 | 2020年5月30日(土) 12:28

大雨が予想される際の水門操作が見直される芦ノ湖の湖尻水門=箱根町
大雨が予想される際の水門操作が見直される芦ノ湖の湖尻水門=箱根町

 昨秋の台風19号(東日本台風)による記録的大雨で芦ノ湖(箱根町)が氾濫した問題で、県は29日、浸水被害の軽減に向けて湖北側にある「湖尻水門」の事前放流の運用を6月から見直すと発表した。これまでより24時間早く放流を開始することで、同規模の大雨が降っても湖水があふれる水位には達しないという。

 県は現在、横浜地方気象台が発表する48時間の予想雨量から芦ノ湖の水位が氾濫注意水位に達することが予測されるときは、その時点で事前放流を始めている。気象庁が昨年11月以降、72時間後までの予想雨量を発表するようになったため、発表時点で事前放流を開始する。

 昨年10月12日に県内を通過した台風19号では、箱根町で全国最多となる千ミリ超の総雨量を記録。芦ノ湖は湖畔の観光施設の浸水や遊覧船の運休といった被害が生じ、湖水が流れる早川でも増水による浸水被害があった。


 県は降雨量予測を受けて同10日午後7時に事前放流を開始したが被害が発生した。新たな運用を当てはめた場合、事前放流を24時間早くすることで湖の水位は0・25メートル低下し、最高水位を溢水(いっすい)水位(3・2メートル)以下に抑えられるという。

 事前放流の最大量は1秒当たり約20立方メートルとし、箱根町仙石原地区など早川の流域に影響を与えないようにするとしている。

 湖西岸の「深良水門」からは静岡県裾野市方面に「箱根用水」として水が常時流れており、芦ノ湖の水利権は主に同市などでつくる同県芦湖水利組合にある。このため、神奈川県の裁量で水位を下げることが困難な背景もあった。県は台風被害を踏まえ、同市や箱根町と水門操作の見直しについて協議を重ねてきた。

 県河川課は「芦ノ湖と早川で同じような浸水被害が再び起きないよう調整をしてきた。被害の軽減につながる」と話している。

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