
教員を目指す大学生らの学校訪問実習が14日、大井町立大井小学校(同町金子)で行われた。横浜国立大教育学部(横浜市保土ケ谷区)の4年生22人が3日間の日程で研修や実習に参加、最終日は同大2年生24人も見学した。
小学校での教育実習は3年時に4週間行うが、学生の指導に当たる石田淳一教授によると「英国では20週間かけており、諸外国と比べると時間が不足している」と指摘する。このため研究のための交流実績のある同小に協力を要請。2013年度から教職課程の必修科目の一環として、仕上げの実習を実施している。
1年生のクラスで教壇に立った家塚みのりさん(22)は「五つあるリンゴのうち、食べることが好きな先生が三つ食べてしまいました。残りはいくつあるかな」と児童の関心を引きつけながら授業を展開。家塚さんは「現場で学べば学ぶほど新しい発見がある」と話し、ノートに自分の考えや学びの軌跡を書き込む大切さを感じていた。
同小の石綿一弘校長は「学生たちに教えることは、現場の先生たちの学びにもつながっている」と述べ、受け入れ側にも効果があるとした。