
神奈川を含む首都圏の1都3県と北海道の緊急事態宣言が解除され、3月から臨時休校が続く学校もようやく再開が見えてきた。分散登校をすでに実施している逗子市では25日、市立逗子中学校(同市池子)3年生が「早く全員で顔を合わせる日常が戻ってほしい」「受験の準備期間が短くなるのは不安」とさまざまな思いを抱きながら登校。教職員は「生徒たちが充実の学校生活を送れるよう、できることを」と思いを強くしている。
午前8時過ぎ。3年生の半数となる約60人が続々と姿を見せた。
「おはようございます!」「熱はない?」
生徒は昇降口前で教職員に朝の体温を報告し、手洗いや消毒を済ませると、机の間隔を2㍍近くに空けるなど予防策を講じた教室へ。約2時間、課題の確認や問題を解くなどし、社会科の三藤秀久教諭は受験を念頭に「試験は3年間学んだことの中から出る。今できるところ、苦手なところを見つけよう」と全クラスを回って呼び掛けた。