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新型コロナ
「未来チケット」で飲食店支援 地域おこし若手が考案

社会 | 神奈川新聞 | 2020年5月25日(月) 05:00

「カワサキ未来チケット」を手にする、お好み焼き店「輪」の中村オーナー。左奥はチョークアートによるメニュー表=川崎市川崎区
「カワサキ未来チケット」を手にする、お好み焼き店「輪」の中村オーナー。左奥はチョークアートによるメニュー表=川崎市川崎区

 新型コロナウイルスの感染拡大で売り上げが落ち込む川崎市内の飲食店を支援するため、地域おこしに取り組むグループが今月、商品券「カワサキ未来チケット」を発行した。1枚千円で、500円を支払いに、残りの500円を店の資金に充ててもらう「応援チケット」など2種類を用意。グループは「チケットが飲食店にとっての光になれば」と期待している。

 もう1種類は、1100円分の代金に使える「チョイ得チケット」。どちらも参加店が販売、有効期限も定める。購入店でのみ、利用できる。

 考案したのは、デザイナーの荻原直也さん(36)。2年前からJR川崎駅東口で「カワサキよりみちサーカス」を開催する実行委員会のメンバーでもある。

 新型コロナウイルスの感染拡大で「川崎の街から元気がなくなった」と荻原さん。広島県での取り組みを参考に、代金を前払いすることで将来来店する意思を示してもらうチケットを形にした。デザインも担当。実行委のメンバーと一軒一軒を回って紹介し、参加を募った。

 賛同した同市川崎区のお好み焼き店「輪」は、コロナ禍で4月の売り上げが半減した。1日2時間の時短営業に切り替え、テークアウトを強化するなどして、何とか営業を続けている。一度は店を畳むことも考えたというオーナーの中村ゆきさん(46)は実行委の取り組みを「困っているお店のために動いてくれる人たちがいるのは本当にありがたい」と感謝する。

 実行委はチケットだけでなく、チョークアートによるメニュー表も参加店に無償提供している。対象を商店街などに広げることも検討しているといい、荻原さんは「もっと多くの人にチケットを広め川崎の店を笑顔にできたら」と意気込んでいる。

 参加店はカワサキ未来チケット事務局のフェイスブックで確認できる。問い合わせは同事務局電話050(3695)4400、またはメール(044mirai@gmail.com)で。

 
 

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