
新型コロナウイルス感染拡大で長期化した小中高校などの休校は、緊急事態宣言が解除された地域を中心に再開へ向けた動きが進む。子どもが学校に通えない期間は2カ月超に及んだが、代替策として浮上したオンライン学習は、家計の状況により利用機会が左右された。経済的に豊かな家庭の子どもは元々成績が良い傾向があり、専門家は長期休校でさらに学力格差が広がると懸念する。
不安
「授業について行けるだろうか」。3月2日から休校が続く東京都中野区に住む高校2年の男子生徒(16)は、学校再開後の不安を吐露する。
家にはパソコンやタブレット端末はなく、オンライン学習はできなかった。