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【スマホ自転車有罪】遺族「ながら運転に厳罰を」

社会 | 神奈川新聞 | 2018年8月28日(火) 02:00

判決後に取材に答える亡くなった女性の遺族=川崎市川崎区
判決後に取材に答える亡くなった女性の遺族=川崎市川崎区

 川崎市麻生区で2017年12月、スマートフォンと飲み物を持ちながら電動アシスト自転車に乗り、歩行者に衝突して死亡させたとして、重過失致死罪で在宅起訴された元大学生の女性被告(20)に、執行猶予付き有罪を言い渡した横浜地裁川崎支部判決。「ながら運転」で前方不注意の自転車にはねられて路上に転倒し、亡くなった女性=当時(77)=の長女(49)と次女(47)は、女性被告(20)への有罪判決後、取材に応じた。

 孫と一緒に2020年東京五輪・パラリンピックの観戦に訪れるのを夢見ていた母だった。好奇心旺盛で、よく笑っていた母だった。

 長女は「運が悪くて起きた事故とは全く違う。全て、彼女(被告)の過失で起きたこと」。悔しさと悲しみがこみ上げた。次女は「ながら運転によって、人が死んでしまうことを忘れないでほしい。(今回の事故で)一人でも意識が変われば、母の死は無駄にならない。不幸に終わらせず、事故防止につなげてほしい」と訴えた。

 それでも、同種の事故は繰り返されている。茨城県つくば市で今年6月、歩行者の男性が無灯火のマウンテンバイクにはねられて死亡した。スマートフォンを見ながらの運転だったとして同県警は今月、重過失致死容疑で男子大学生(19)を書類送検した。

 自転車による、ながら運転の危険性が十分に周知されているとは言い難い現状を踏まえ、長女や次女ら遺族はコメントを出した。自転車を運転する側の安全意識の向上や、自転車事故の厳罰化などを求め、「悲惨な事故が減り、被害者も加害者もつくらない社会となることを切に願います」。

 
 

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