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小澤俊夫さん<対談>武井由起子さん
伝承・コロナ禍を生きる(下) 「差別と分断」に抗う

社会 | 神奈川新聞 | 2020年5月12日(火) 10:00

 未知のウイルスは私たちの体だけでなく、心までをも毒しているのかもしれない─。昔話研究者の小澤俊夫さん(90)と弁護士の武井由起子さん(53)はコロナ禍でむき出しとなった「差別と分断」に警鐘を鳴らす。


声を上げ続けることの大切さについて語る小澤俊夫さんと武井由起子さん=昨年12月、川崎市内
声を上げ続けることの大切さについて語る小澤俊夫さんと武井由起子さん=昨年12月、川崎市内

 ─新型コロナウイルスの感染拡大は日本社会の「病魔」を可視化した、という話がありました。さいたま市が朝鮮学校の付属幼稚園にマスクを配布しなかったという報道を目にしたとき「差別」という病魔の存在を再認識しました。

 武井 本当にあり得ない話です。市の担当者は「不適切に使用された場合、指導監督できないため」「(転売を含む)不適切使用の恐れがある」と説明したようですが、一方で、配布先の施設にマスクの使用状況を確認することはないとしています。これではつじつまが合いませんよね。仮にこの理屈を持ち出すならば、配布先の全施設に対して「転売しないでちゃんと使ってくださいね」という通達を出せばいいわけです。そういうふうに考えた形跡がないのが恐ろしいです。

 小澤 こういうふうに社会が不安定になってくると、差別や分断がはっきりと出てくるんだよね。関東大震災直後の朝鮮人殺しがそうだった。「朝鮮人が井戸に毒を入れた」っていうデマがばーっと広がって、恐怖や敵視にあおられた民衆が朝鮮人を殺害した。

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