3月9日未明の豪雨時に床下浸水の被害が起きたのは排水路の構造が原因だったとして、設置者の平塚市は17日、被害を受けた1世帯に1152万円の損害賠償を支払う、と発表した。27日に開会する市議会9月定例会に関連議案を提出する。
市によると、豪雨で、同市高根地区の道路と住宅敷地の間を通る排水路が流木や土砂によってふさがれた。排水路の住宅地側の側壁が道路側より約60センチ低かったことから土砂が住宅側に流入。敷地内に置かれた車両2台とガレージといった住宅設備などを損傷させたという。
排水路は1980年代に設置されたが、片側が低くなった経緯については記録が残っていないといい、市は「通常、壁の高さを同じにしなければならない。安全性を欠いた構造上の欠陥があった」と説明した。賠償額は保険金から支払われる。
市内では床上、床下浸水を合わせ、計34件の被害があった。