新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大型連休中の県内各地の人出が調査対象の13地点全てで抑制されたことが、県の分析で分かった。外出自粛の呼び掛けが浸透した効果とみられ、最大では横浜駅周辺が約8割減少していた。
ブレーメン通りは5・7%減
県はNTTドコモの「モバイル空間統計」を活用し、県内の主要駅や商店街、観光地など13地点の人口流動の状況を分析している。
2日から6日までの各日午後3時の人出を、感染が拡大する前の1~2月の休日と比較。5日間のデータを平均すると、最も人出が抑制されたのは横浜駅周辺で78・5%、次いで川崎駅67・9%、箱根湯本駅67・5%の減と続いた。このほかの地点では▽鎌倉駅55・1%▽海老名駅53・5%▽藤沢駅53・3%▽相模大野駅46・2%▽横須賀中央駅45・8%▽小田原駅43・7%─の減。商店街では洪福寺松原商店街(横浜市)が5・5%、モトスミ・ブレーメン通り商店街(川崎市)が5・7%の減だった。一方、海沿いでは鵠沼海岸は0・3%、城ケ島は12・8%の減となった。
県の担当者は「一部人出が増えた日もあったが、外出自粛に協力していただいた効果が表れている。緊急事態宣言の解除に向け、この状態を維持できるよう引き続きの協力をお願いしたい」と話している。