
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛要請のあおりで収入減などに苦しむひとり親家庭を支援しようと、横浜市内の飲食店5店舗が9~13日、昼食の無料提供を実施する。各店舗自身が売り上げ減に悩むが、このようなときだからこそ、より困難な状況にある人たちを手弁当で支援しようと思い立った。店舗側は「顧客への恩返しの気持ちで、できることに取り組もうと思った」と話している。
無料提供の取り組みは「横浜ハッピーテークアウトプロジェクト」と銘打ち企画。各店舗が1日限定20食をひとり親家庭に無償で提供する。電話で事前に予約を受け付け、指定時間に店舗で引き渡す。
発案したのは、同市神奈川区の洋食店「KUBOTA食堂」の窪田俊治さん(48)。同店では、外出自粛要請の影響で歓送迎会などの予約がいずれもキャンセルとなり、4月の売り上げは6割以上減少した。