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再生医療の産業化加速 ネットワーク設立

社会 | 神奈川新聞 | 2016年10月28日(金) 02:00

設立フォーラムであいさつするRINKの都築共同代表幹事=川崎市川崎区のLIC
設立フォーラムであいさつするRINKの都築共同代表幹事=川崎市川崎区のLIC

 川崎市川崎区殿町の再生・細胞医療の産業化拠点「ライフイノベーションセンター」(LIC)の入居事業者などが27日、新たなイノベーション創出を目指すための組織「かながわ再生・細胞医療産業化ネットワーク」(RINK)を設立した。相互に連携・協力し、再生・細胞医療分野での産業化を加速させる狙いだ。

 RINKは、リコーやサイバーダインなどLICに入居する企業・団体など約20事業者に加え、国立医薬品食品衛生研究所、実験動物中央研究所など同地区の研究機関、大学、県や川崎市なども関わる。

 参加者同士で情報収集・共有や、新たなプロジェクトの立案、マッチング支援などを実施。技術開発や人材育成の推進、ベンチャー企業への支援も担う。最終的には細胞の加工から培養、輸送、治療、製品化まで、一連の流れを同地区で行う再生・細胞医療の産業化モデルを構築することを目指す。

 同日開かれた設立フォーラムで、RINK共同代表幹事に就いたセルラー・ダイナミクス・インターナショナル・ジャパンの都築博彦氏は「新たなプロジェクトが生まれることを期待している。(会員同士が)近くにいるのでスムーズに事業化の流れができる」とあいさつ。脊髄損傷の再生医療研究を行う慶大の中村雅也教授は講演で、「殿町はこの分野で世界に打って出る場所になれる」と期待をかけた。

 LICは地上4階建てで、県や大和ハウスなどが官民共同で整備し、今春から運営を開始。最終的には約30事業者が入居する予定。

 
 

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