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横浜で原子核科学シンポ 新MICE施設で国際会議開催へ

社会 | 神奈川新聞 | 2018年8月3日(金) 10:41

新MICE施設完成後のMM21地区のイメージ。新施設は中央部分・パシフィコ横浜展示ホール右の低層施設
新MICE施設完成後のMM21地区のイメージ。新施設は中央部分・パシフィコ横浜展示ホール右の低層施設

 2020年春開業予定の横浜・みなとみらい21(MM21)地区のMICE(国際会議や展示会などの総称)施設で開かれる大型国際会議が二つ、相次いで決定した。運営する横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)と横浜市、日本政府観光局(JNTO)などの連携による誘致活動が実った形。それぞれ2千人、3500人規模の大型会議で、日本初開催もある。パシフィコは「今後も地域への経済効果が生み出せるよう、大型会議の誘致に力を入れたい」と話している。

 新施設「パシフィコ横浜ノース」で初めて決まった大型国際会議は、21年10月の「IEEE原子核科学シンポジウムと医用イメージングに関する国際会議」。世界各国から放射線計測の専門家ら約2千人が訪れる見込み。これまで日本での開催実績はなく、最終候補地となったカナダのバンクーバー、千葉、京都、横浜の4都市の中から、投票で横浜が選ばれた。

 会議場やホテル、レストランなどの施設がコンパクトにまとまっている点や東京への交通アクセスの利便性のほか、「ノース」が新しい施設である点も評価されたという。

 22年7月には、「第15回世界計算力学会議」の開催も決まった。日本では1994年の「幕張メッセ」(千葉市)以来、2回目。計算力学の研究者ら約3500人の参加が見込まれている。

 誘致にあたっては、横浜の関係者や日本計算工学会、JNTOが任命する「MICEアンバサダー」寺田賢二郎・東北大学災害科学国際研究所教授などが連携、中国・上海市との間で行われた最終選考で選ばれた。

 JNTOによると、2016年に日本で開催されたMICE全体の経済波及効果は、約1兆590億円。国際会議だけでも約6789億円と推計され、MICE誘致の効果や意義に注目が集まっている。

 「ノース」は国内最大規模の大型多目的ホールは3千人規模で、ほかに大中小42の会議室を備える。既存のパシフィコ施設とは、2階ペデストリアンデッキで連結する。

 
 

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