横浜市南区の「六ツ川4丁目町内会」が加入世帯に順次、マスクを支給している。新型コロナウイルスの感染が収束せず、マスク不足もいまだ解消されない中で、「今こそ地域の助け合いが必要」と奔走した。
町内会の関係者が尽力して調達したマスクを、まずは60歳以上の79世帯が入る「長寿クラブ」と、75人が加入する「子ども会」に優先配布。子ども会の子どもたちには、臨時休校でも自宅で楽しく過ごしてもらおうと、千円分の図書券を添えた。
受け取った世帯からお礼の手紙やメ-ルなども届いているといい、役員らは「皆、とても喜んでくれた。地域とのつながりの大切さを再認識した」と笑顔を見せる。
その後、地域の特別養護老人ホ-ム「香樹の里」の協力もあり、全575世帯に5枚ずつ配布するだけのマスクを確保した。5月上旬から各世帯に届ける予定で、武藤博之会長(59)は「地域ぐるみでこの難局を乗り越えたい」と話している。