15年ぶりに火星が大接近した31日夜、市民を招いた観測会が平塚市博物館(同市浅間町)で行われた。市民からの寄付で新たに購入した最新望遠鏡を使い、ひときわ大きい赤い惑星の姿に歓声が上がった。
火星はこの日、地球に5759万キロの距離に接近。同館によると、火星では大規模な砂嵐が発生しているため地表面は見えづらいが、南極や北極にある白い「極冠」などを観測することができるという。
観測会には多くの親子連れや天体ファンらが参加。同館の屋上で最大倍率400倍で見える望遠鏡をのぞき、子どもたちは「見えた、見えた」「すごい光っている」と興奮気味だった。
地球に接近した火星は9月上旬まで観測することができ、真夜中の午前0時ごろに真南の空に見える。次に火星が接近するのは2035年9月という。