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工学特化の大学構想 小田原、関東学院大の敷地内に

社会 | 神奈川新聞 | 2020年4月25日(土) 11:43

関東学院大学の小田原キャンパス=小田原市荻窪
関東学院大学の小田原キャンパス=小田原市荻窪

 米マイクロソフト副社長やアスキー社長などを歴任した西和彦氏らは24日、小田原市荻窪に工学に特化した新たな4年制大学を開設する構想を明らかにした。関東学院大のキャンパス内に整備し、同大も一般教養の講義などで協力する。デジタル医療情報工学など3学科で計1120人の学生を集め、教員は世界中からエンジニアらを招く計画。今後、各種手続きを進め2022~23年の開学を目指すという。

 創設する大学は「日本先端大学」(仮称)。同大設置準備委員会の委員長に就いた西氏と、関東学院大の規矩(きく)大義学長、加藤憲一市長が同市役所で会見し、構想を打ち出した。3者は早期に協定を結び、年内にも新たな学校法人の認可を申請、大学の設置申請などを進めるとしている。

 新たな大学は工学部のみで、「IoTメディア」「デジタル医療情報工学」「材料・表面工学」の3学科を設置。1、2年は全寮制で主にキャンパス内で生活し、3年は海外の提携大学に留学する。4年はさまざまな現場でプロジェクトに関わりながら卒論を完成させ、75%程度が併設する大学院に進むとしている。

 東大大学院教員も務める西氏は「東大の理系は国語や社会もできないと入学できない」とし、「今の受験システムに当てはまらない理系にとんがった学生を引き受けたい」と述べた。

 関東学院大は当面の間、教育機関を残すが、将来的には新設大学と連携を図る事務所のみになるという。規矩学長は「撤退ではなく、深くコミットして協力していく」とした。同大小田原キャンパスは1991年に法学部が開校して開設。その後、受験者数の低迷などから2017年に同学部が横浜に移転、材料・表面工学研究所が小田原に移り、大学院が新設され「国際研究研修センター」として活用されている。

 
 

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