米国で今年2月に心臓移植を受けた片坐康祐(かたざ・こうすけ)ちゃん(7)=京都市=が19日、無事帰国した。日本各地で募金活動を展開した「こうちゃんを救う会」が23日、発表した。
現在は国立循環器病研究センター病院(大阪府吹田市)で薬の変更などの経過観察中で、早ければ今月中にも退院できるという。
康祐ちゃんは3歳のとき、心臓の筋肉が硬くなり血液の循環機能が低下する「拘束型心筋症」の診断を受け、最終的には心臓移植が必要とされた。病気が分かってからほとんど大きくならなかったが、術後は体重、身長とも増加し、元気に走り回るようにもなったという。
渡米と手術のため1億6千万円を目標とした募金活動は、康祐ちゃんの父、宏一さんが相模原市にある宇宙航空研究開発機構(JAXA)勤務という縁で、地元の商店街や自治会も協力。2016年5月に渡米し、待機していた。
救う会では、手術をした病院から最終的な医療費請求があり次第、精算して会計報告をする。