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陽性患者に陰性と伝えるミス 厚木市立病院

社会 | 神奈川新聞 | 2020年4月17日(金) 22:47

謝罪する厚木市立病院の長谷川節院長(左)と岸康弘病院事業局長=厚木市立病院
謝罪する厚木市立病院の長谷川節院長(左)と岸康弘病院事業局長=厚木市立病院

 厚木市立病院(同市水引)が、新型コロナウイルスのPCR検査を受けた男女2人に、誤って検査結果を陰性と伝えていたことが17日、分かった。2人はその後、陽性と判明。軽症で、陰性と伝えられた後も外出していなかったという。担当医師が報告書を見間違えたのが原因。長谷川節院長は「本人、家族、地域の方々に大変な心配を掛け、申し訳ない」と謝罪した。

 病院が同日、会見を開き、明らかにした。

 病院によると、2人は厚木保健所管内に住む20代の男性と60代の女性。13日に検査を受けた。

 都内の民間検査機関から15日、再検査中との中間報告書が病院に届いたが、担当の男性医師は最終報告書と思い込んだ上、中間報告書の別項目にある「検出せず」との言葉だけを見て陰性と誤解し、2人に伝えた。

 16日に最終報告書が届いて、2人とも陽性と判明。病院から連絡を受けた厚木保健所が2人に結果を伝え、ミスが発覚した。病院は同日夕、2人に謝罪したという。

 病院では医師と看護師で報告書を確認することになっていたが、15日は看護師が会議で遅れ、医師だけで確認していた。病院は今後、ダブルチェックを徹底するなどのミス防止策を講じるとした。

 
 

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