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感染者の市町村名公表を検討 県、風評被害で方針転換

社会 | 神奈川新聞 | 2020年4月17日(金) 05:00

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、県が感染者の居住市町村を公表していないことに困惑が広がっている。県は「個人が特定される恐れがある」として、居住地を所管する保健福祉事務所名のみを発表。ただ一部地域では風評被害に近いケースも発生しており、16日に「市町村名を来週にも出せるようにしたい」と改める意向を明らかにした。


【複数の市町村を所管する保健所】県平塚(平塚、秦野、伊勢原市、大磯、二宮町)、県鎌倉(鎌倉、逗子、三浦市、葉山町)、県小田原(小田原、南足柄市、中井、大井、松田、山北、開成、箱根、真鶴、湯河原町)、県厚木(厚木、海老名、座間、大和、綾瀬市、愛川町、清川村)、茅ケ崎市(茅ケ崎市、寒川町)
【複数の市町村を所管する保健所】県平塚(平塚、秦野、伊勢原市、大磯、二宮町)、県鎌倉(鎌倉、逗子、三浦市、葉山町)、県小田原(小田原、南足柄市、中井、大井、松田、山北、開成、箱根、真鶴、湯河原町)、県厚木(厚木、海老名、座間、大和、綾瀬市、愛川町、清川村)、茅ケ崎市(茅ケ崎市、寒川町)

 「地域の保健所管内で患者が発生すると、いろいろなうわさが出る。明確に出した方がいいのでは」

 「最近は市町村から公表を望むという意見も出てきているので、検討したい」

 15日の県議会新型コロナウイルス感染症対策特別委員会。県西部選出県議の質問に、県健康医療局は前向きな意向を示した。

 県内で初めての感染確認は1月16日。県によると、当初は感染経路や接触者が特定されており、公表は「県内」という表現にとどめていた。しかし感染経路不明の事例が出始めたため、2月中旬から平塚、鎌倉、小田原、厚木の各保健所単位に変更したという。

 県は市町村名を非公表とする理由について「個人情報保護、プライバシーへの配慮」と説明する。黒岩祐治知事も4月15日の定例会見で「人口が非常に少ない自治体では、(患者が)誰かすぐに特定される可能性がある」と懸念を示した。

 だが、居住市町村が明かされないことで混乱するケースも発生している。ある市では「感染した人が店に出入りしていたらしい」といった根拠のないうわさが流れたほか、住民からの問い合わせに答えられず苦慮する自治体も少なくない。

 平塚市の落合克宏市長は「いろいろなデマが飛んだこともあった。自治体の名前も出してもらえれば、変な話が広まることがない」として、公表を求める要請書を県に提出。3月の会見では「必要な情報については教えてもらいたいというのが本音だ」と述べた。

 一方、独自に保健所を設置する3政令市は居住区に関する情報を公表している。川崎市は最初の感染判明から「個人が特定される可能性はなく、隠す必然性がない」。横浜市は4月10日から、週1回を目安に各区別の発生状況を発表。「地域の感染情報を知らせることに大きな意味がある」と判断したという。相模原市も15日から区別の発生状況を公表している。

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