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学校復帰の夢、一歩ずつ 中学生対象にフリースクール

社会 | 神奈川新聞 | 2020年4月17日(金) 05:00

マンツーマンで生徒に教える様子=横須賀市小川町
マンツーマンで生徒に教える様子=横須賀市小川町

 横須賀市内で中学生の学習支援や、引きこもり就労支援などを行うNPO法人「こどもの夢サポートセンター」が1月から、新たに中学生対象のフリースクール「こどもの夢」の運営を始めた。市内では三つ目のフリースクールとなるが、教職経験豊富なスタッフが不登校の生徒に寄り添うスタイルが特長だ。学校に通えるようになってほしいと願いつつも、「スモールステップが大切」と無理のない指導を心掛けている。

 同市小川町のマンション一室にある「こどもの夢」には、ダイニングテーブルやソファが備えられ、アットホームでストレスを感じさせない雰囲気が漂う。「How are you today?」。公立中学校教諭として30年以上勤務した経験を持つコーディネーター小須田美奈さん(61)は明るく呼び掛け、中学2年の男子生徒(13)に英語を教えていた。

 男子生徒は「ゆっくり丁寧に教えてくれるから、また来ようと思える。ここは安心できる」と話す。男子生徒の母親は「スキルを持つ先生方が、現職の教員とはまた違う立場で支えてくれる。先生方が温かく受け入れてくれるので、息子は『僕は僕のままでいいんだ』と思える」と感謝する。

 現在3人の生徒が通っている。教職経験を持つスタッフがそろい、英語や数学、音楽や調理実習などカリキュラムも充実している。

 生徒が在籍する中学校側はフリースクールに通えるならば学校に通学してほしいと考えているというが、小須田さんは学校の立場を理解しながらも、現時点ではさまざまな事情で「ここがいい」と言う生徒の意思を尊重する。ただ「最終的には学校に通えるようになってほしい」と、生徒がプレッシャーを感じることなく学校に復帰できる日が来ることを願う。

 同法人の鈴木明理事長(70)は中学校校長を務めるなど長年の教員経験があり、担任として不登校の生徒を受け持った経験もある。元教員のスタッフを集めた意図を「生徒の悩みをある程度理解し、保護者対応にも慣れていることが助けになる」と語る。

 同法人では引きこもり就労支援も手掛け、若者から60代まで幅広い年代の相談を受けているが、中学時代に不登校を経験している人が半分近くいるという。鈴木理事長は「中学の段階での不登校を支援することが、その後の引きこもり防止につながる」とも話す。

 現在は新型コロナウイルスの影響で、当面の間休みとなっている。問い合わせも当面は木曜午後1~4時に限り同法人電話046(876)7151。

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