15年ぶりに火星が大接近する今月31日に合わせ、平塚市博物館(同市浅間町)で14日から特別展「火星~赤い惑星のひみつ」が開催される。NASA(米航空宇宙局)の無人探査機による最新研究も紹介し、同館は「地球から一番近い惑星。この大接近の機会に火星のことをもっと知ってもらいたい」と呼び掛けている。9月9日まで。
火星は31日、地球から5759万キロの距離まで最接近する。無人探査機「キュリオシティ」が2012年に着陸して以来、研究も進み、過去に水が地上に存在していた証拠などが見つかっている。
特別展ではキュリオシティが撮影した火星の地表面の画像や、地形模型など約150点を展示。火星の成り立ちや探査の歴史などを解説する。
隕石となって地球に落下してきた火星の13億年前の岩石のほか、火星の気象研究の第一人者だった故宮本正太郎京都大学教授のスケッチの複製品も並ぶ。このほか、明治期の火星大接近で「西郷隆盛の姿が映っている」と市民の間で名付けられた「西郷星」を描いた錦絵も展示される。
午前9時~午後5時(8月7~12日は午後7時まで)。休館日は月曜日(祝日の場合は火曜日)。大接近のある31日には「星を見る会」、8月4日には「火星探査の最前線」と題した講演会も開かれる。
問い合わせは市博物館電話0463(33)5111。