
新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が続く中でも、安心して食事したり自宅で楽しく過ごしたりしてもらおうと、三浦市内の飲食店主らが知恵を絞っている。飲食店によるテークアウトや、朝市の休市で販路が限定された農園支援などさまざまな模索が続いている。
同市三崎の地魚料理店「食房miura」では3月以降、歓送迎会などの宴会予約が30件ほどキャンセルされ、一般客も激減。4月に入ると、来店するのは一部の常連のみとなった。
感染予防と収入を鑑みて「苦渋の選択」で店内営業を休み、天丼やかきフライなどの弁当、総菜のテークアウトをスタート。好評を得ているといい「お客さんに支えられている」と同店の荏原秀介さんは話す。
同市原町の「小川農園」は三崎港近くの複合施設「うらり」や日曜開催の三崎朝市などで野菜を販売してきたが、いずれも休止となって販路の縮小を余儀なくされた。