小田急電鉄(東京都新宿区)は10日、特急ロマンスカー・LSE(7000形)の定期運行を終えた。新型車両の導入により、38年間の歴史に幕を閉じた。同日には箱根湯本駅(箱根町湯本)に大勢のファンが駆け付け、新宿駅へと出発する特急車両を見送った。
同社によると、LSEは3代目ロマンスカーとして1980年にデビューし、新宿-箱根間を結ぶ観光輸送の主軸を担った。新型のGSE(70000形)の導入に伴い、本年度中に引退する予定。
箱根湯本駅から乗車した秦野市在住の主婦(44)と長男(7)は2代にわたるロマンスカーのファン。「LSEはレトロな雰囲気や流線形のフォームが格好良くて好きだった。定期運行終了は寂しい」と残念がった。