今後の介護保険サービスを考える上で重大な要素は、サービスの利用が高まる75歳以上の人口だ。
国立社会保障・人口問題研究所が3月に公表した地域別将来推計人口(2018年推計)によると、45年の全県の75歳以上は15年比68.8%増と推計された。川崎市の95.3%増など、県東部を中心に膨大な介護人材需要が発生する。
この間に山北町は、神奈川県内市区町村の中でもっとも激しく人口が減る。2045年には15年比55.1%減と半数を割り込む。しかし、75歳以上人口は1割減に止まる。
人口は半減するのに、支えるべき高齢者は現在とほぼ変わらない構図だ。高齢者を支える体…