
炊き出し袋に関心
大地震を生き抜くための知恵や技を伝授する「かながわ・よこはま防災ギャザリング」の防災・減災活動体験フェアーが5月12日、横浜市民防災センター(神奈川区)などで行われた。
食料や水の確保に関するコーナーで来場者の関心を引いたのは、非常用炊き出し袋による炊飯体験=写真。
雨天時に店舗などに置かれる傘袋を短くしたような形状だが、熱に強いのが特徴。家にある米と水を袋の目盛りに合わせて入れ、輪ゴムで口をしばって沸騰させた湯の中で加熱すると、ふっくらとしたご飯が炊き上がる。
袋に入れる水はお茶やジュースで代用でき、加熱用の鍋の水は清潔なものでなくても構わないという。大きな保管スペースが不要な点も利点だ。
実演した災害ボランティアは「アルファー米の備蓄は費用がかかる一方で保存年限がある。この袋を米びつに一緒に入れておけば、いざという時に困らない」と助言していた。インターネット通販などで購入できる。
防災ギャザリングは阪神大震災を機に始まり、最近は体験型の訓練に力を入れている。