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部活の休養日「文化部の意見も考慮を」 海老名市教委が会合

社会 | 神奈川新聞 | 2018年6月30日(土) 11:03

休養日の取得状況が確認された海老名市部活動推進協議会の初会合=同市中新田
休養日の取得状況が確認された海老名市部活動推進協議会の初会合=同市中新田

 県内自治体でいち早く中学校の部活動改革の方針を策定した海老名市教育委員会は28日、本年度に設置した「部活動推進協議会」の初会合を市教育支援センター(同市中新田)で開いた。「週1日の休養日」規定など、運用がスタートした5、6月の各校からの順守状況を報告。校長会が作成した例外事項に文化部の意見が反映されていない課題も指摘された。

 同市教委は今年1月、やり過ぎ防止のため週1日の休養日や始業前の活動(朝練)は週4日以内など、独自規定を盛り込んだ部活動方針を策定。2、3月の試行を経て、4月から市内全6中学校で運用を始めた。

 推進協は規定順守や運用上の課題を検証し、今後の部活動の在り方を議論することが目的。学校関係者と整形外科医、保護者代表ら13人で構成。昨年度、部活動方針を検討するために設けた委員会のメンバーが多く参加した。

 初会合では、方針に従って全校の各部から市教委に提出された初回の5月の実績と6月の計画が報告された。休養日の規定が順守されていなかった部は、全102部のうち5月の実績で5部、6月の計画では3部あった。例外事項の周知不足や毎月10日とした提出期限の遅延もあり、校長に問い合わせ、指導しているという。

 方針では、土日連続開催の大会日程などの事情から週1日の休養日が取れない場合は例外を認めるとしている。その判断があいまいにならないよう校長会が運用開始に当たり確認事項を決めた。この内容に対して文化部顧問の委員が「運動部を主に対象にしたもので、文化部の活動が考慮されていない。現場に混乱や戸惑いが見られる」などと訴えた。

 また、別の委員からは「運用がスタートして顧問が休みを取りやすくなったとの声も聞かれる」などの意見があった。

 推進協は本年度9、12、2月に開催、指摘された課題を議論して規定順守の徹底を目指していく。

 
 

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