横浜横須賀道路の横須賀パーキングエリア(PA)付近でのスマートインターチェンジ(スマートIC)整備に向けた地区協議会(会長・上地克明横須賀市長)が29日、市役所で開かれた。協議会の開催は、国土交通省がスマートICの新規事業化を決定して以来、3年ぶり。同日の会合では、上り線(横浜方面)から整備する方針を全会一致で承認した。
協議会事務局の市によると、協議会は、国交省のスマートIC整備事業に関する実施要綱に設置が定められており、国交省や県、市、地元町内会などで構成する。
横須賀の協議会は2015年6月に設けられ、上下線を一体的に整備する方針などを決めていた。
今回の協議会は、国交省が上り線横須賀IC-衣笠IC間(約5・2キロ)のほぼ中間地点にスマートICを整備する方針を示したことを受けて開かれ、事務局が整備の効果や今後の課題を報告した。
効果として、3次救急指定病院の横須賀共済病院(同市米が浜通)への搬送時間が約6分短縮されることや、佐島漁港から東京方面への出荷時間が大幅に短くなるなど、交通網が脆弱(ぜいじゃく)な西地区の利便性が向上する。
一方、課題として、下り線は用地取得に時間がかかっていることや、全国的にも珍しい上り線での先行整備を利用者にどう周知するかなどが挙がった。