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【郵便汚職】DM発送60回で不正黙認 検査形骸化か

社会 | 神奈川新聞 | 2018年6月22日(金) 20:29

 ダイレクトメール(DM)の発送料金を不正に安くした見返りに発送代行会社から接待を受けたとして、茨城県の郵便局の元課長2人が摘発された事件で、2人が同社から持ち込まれたDMの検査を同社に一任するなどし、少なくとも60回程度、正規料金の1割程度しか徴収していなかったことが22日、神奈川と茨城県警の合同捜査本部への取材で分かった。

 日本郵便株式会社法違反(加重収賄)容疑で逮捕、送検されたのは、土浦郵便局元課長の男(61)=茨城県土浦市=と、筑波学園郵便局元課長の男(46)=同県龍ケ崎市=の両容疑者。ほかに、発送代行会社「ティーティーオー」(東京都中央区)の元役員ら5人が、同法違反(贈賄)容疑で逮捕、送検された。

 日本郵便によると、DMは数量や規格で料金が異なり、一定量以上が持ち込まれた場合は、全体とサンプルの重さを量って枚数を計算する検査を行い、料金を決める。その際、不正を防ぐために、内規で複数の局員が立ち会うことが定められている。

 2人はティー社側とDMを郵便局に持ち込む時期を事前に調整していたことが捜査関係者への取材で判明。ティー社側に検査を一任することもあったという。捜査本部は、検査が形骸化していた可能性もあるとみて、捜査を進める。

 また、61歳の男が3年前にティー社による接待の場で、46歳の男を紹介したことも捜査関係者への取材で分かった。不正な割引による日本郵便の損害額は6億円を超えるとみられる。

 
 

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