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新型コロナ
県内感染者150人に迫る 増加ペース加速

社会 | 神奈川新聞 | 2020年4月1日(水) 05:00

 新型コロナウイルスの感染拡大が全国で深刻化する中、神奈川県内でも増加ペースが加速している。1月16日の国内初感染者判明後は2カ月以上にわたり最多6人で推移していたが、100人に達した3月27日を境に急増。31日は最多の14人を数え、早くも150人に迫る勢いだ。患者受け入れ態勢も切迫しており、黒岩祐治知事は「最悪の事態にいつ突入してもおかしくない。何としても医療崩壊は防がなければならない」と危機感を募らせる。

 「なんとかオーバーシュート(爆発的感染拡大)にはならずに持ちこたえている状況だ」。県健康医療局の幹部は31日、感染者の急増に加え、感染経路不明者が多くなっている事態に険しい表情を見せた。この日に県が発表した感染者6人のうち、少なくとも4人は経路不明とされた。

 県の集計(クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」乗船者除く)などによると31日現在、県内の感染者は144人。年代別内訳は、▽10代=2人▽20代=24人▽30代=21人▽40代=22人▽50代=23人▽60代=20人▽70代=16人▽80代=10人▽90代=2人▽未公表=4人─。県内の全保健所管内で確認され、感染エリアはほぼ全域に広がっている状況だ。うち死者は6人で、年代が公表された5人はすべて80代以上だった。


神奈川県内の日別陽性患者数の推移
神奈川県内の日別陽性患者数の推移

 黒岩知事は「危機的状況が続いている。感染爆発がいつ起きても不思議ではない」と指摘。その上で「特に若い人は大丈夫だという雰囲気が広がり、尾を引いている」との見方を示し、啓発強化の考えを示す。

 こうした中、懸念されるのが病床の確保だ。30日現在、県内で感染者を受け入れている病院のうち感染症指定医療機関8病院は、総病床数74の56・8%に当たる42床を利用。クルーズ船対応後に低下した病床利用率が再び上昇している。

 県担当者は「50%を超えており、各病院とも余裕がなくなってきている。オーバーシュートが起きれば大幅な調整が必要になる」としている。

神奈川モデル 医療崩壊防ぐ狙い

 県内でさらに感染が拡大する可能性を見据え、県はウイルスに感染しない・させないための呼び掛けに加え、オーバーシュートに備えた新たな取り組みを進めている。

 その一つが、医療体制の「神奈川モデル」だ。中等症の患者を集中的に治療する重点医療機関を指定。既存の病棟を新型肺炎専用として利用するほか、仮設病棟の設置も視野に入れる。軽症・無症状の患者は自宅や宿泊施設で経過観察する。患者が増加しても通常の医療を維持し、医療崩壊を防ぐことを狙いにする。

 3月27日には林文子横浜市長ら県内首長と医療関係者らによる会議を開き、モデル構築に向けて取り組む方向で一致。宿泊施設から、軽症者受け入れ協力の申し出もあったという。

 大きな課題は、地域住民や関係者の理解だ。重点医療機関の選定に当たっては、周辺住民から不安の声が上がることも想定される。重点機関は、入院患者の転院や近隣医療機関から医療スタッフの応援を受けることも必要になる。黒岩祐治知事は「丁寧な説明が必要で、その作業を進めている」と説明する。

 また、県衛生研究所と理化学研究所が協力し、理研の「スマートアンプ法」を利用した新たな迅速検出法も開発。10~30分でウイルスが検出可能で、県衛生研で活用が始まっている。

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