
新型コロナウイルスに感染したコメディアンの志村けんさんの死に伴い、インターネット上で「殺したのは中国人」といったへイトスピーチが横行している問題で、森雅子法相は31日、「新型コロナウイルスに関連して不当な差別や偏見があってはならないのは言うまでもない」との見解を示し、悪質で暴力につながりかねない危険なヘイトスピーチを非難した。
衆院法務委員会で共産党の藤野保史氏(比例北陸信越)の質問に答えた。藤野氏は「亡くなった志村さんまでヘイトに悪用する動きがある。新型コロナへの不安はどんな形で噴き出すか分からない。今こそ特定の人種や民族を攻撃する行為は許されないと、強いメッセージを政府として発するべきだ」と迫った。
志村さんの訃報を受け、ツイッターなどでは「怒りの矛先を中国人に向けるべき」「日本に来た中国人全員死刑」などと中国人を敵視し、虐殺まで扇動するヘイト投稿が相次いでいる。