県内を走行中の東海道新幹線車内で男が乗客を刃物で切り付け、男女3人が殺傷された事件で、被害女性の1人が「死亡した男性が止めに入ってくれた」と説明していることが10日、県警への取材で分かった。男性が上半身に多数の刺し傷を負っていたことも判明。県警は、無差別に乗客を襲った男が、かばった男性を執拗(しつよう)に刺したとみて詳しく調べる。
県警は同日、死亡したのは兵庫県尼崎市の会社員(38)と明らかにした。搬送先の病院などによると、顔や首、腹などに少なくとも10カ所以上の刺し傷が確認された。首の傷が致命傷とみられ、県警は近く司法解剖する。負傷した27歳の女性は左肩などを、26歳の女性は右頭部などを切られたが、ともに軽傷だった。